T2812 Doors Putharjhora, Golden Tips
ドアーズ(Dooars)は、インド北東部ヒマラヤ山脈の麓に位置する地方。
ダージリンとアッサムの中間に細く広がる丘陵地帯で、起伏の少ない平野に位置しています。
川と川に挟まれた低地に広がるプッタジョーラ茶園。川に囲まれていることもあり湿度が高い地域にあります。
ちょうどモンスーンが始まる直前で気温も湿度もとても高くなり、お茶の収穫もピークを迎える2024年6月 現地に訪問した際に買付したロット。
ゴールデンチップ(※)を多く含んだ美しい茶葉、淡い水色。
穏やかな口当たり、蘭のように甘くフローラルな香りからハーバルな香りに変化し、心地よい爽快な香りが心地よく残ります。極上の切れの良い旨みと華やかな香りがとても印象的。
アッサムとダージリンの雰囲気を両方持ち合わせているその味わいは、自然豊かな環境にあるプッタジョーラ茶園が生み出す、ドアーズティーでしか味わえない味わい。
現地で心震えた素晴らしいお茶、ぜひお試しください。
※ゴールデンチップ
チップ=新芽のこと。オーソドックス製法で紅茶を作る際に、産毛に包まれた銀色の新芽が、紅茶のエキスで金色に染まったものをゴールデンチップと呼ぶ。
● プッタジョーラ茶園
1887年創業。インド北東部、ダージリンとアッサムの中間に広がるドアーズ地方にあります。
ガンジス平野とヒマラヤ山脈の麓が交わる場所に位置し、茶園の両側をリンチントン川とチェル川に囲まれています。
茶園名の「PUTHAR」は“岩”、「JHORA」は“川”を意味し、岩だらけの川床にちなんで名付けられました。
1997年からオーガニック農法でのお茶を生産しており、バイオダイナミックの認証も取得しています。
ほとんどの茶園がミルクティーに向くCTC製法による生産を行っているドアーズ地方において、オーソドックス製法による製茶を、しかもオーガニックで行っている唯一の茶園。
標高170〜350mの低地にあるドアーズ地方で有機栽培を行うことは、標高の高いエリアで行うのに比べるととても難しい。高温多湿の環境で、害虫や病気による影響を受けやすいからである。
この茶園周辺では、バイオダイナミック農法での勤行により、ゾウ、ニシキヘビ、ヤマアラシ、シカなどの野生動物が多く生息するようになり、茶園内は350種近くの木々が茂っている。そこは野鳥たちの楽園となっており、キジ、フクロウ、クジャクなど簡単に見つけることができるほど自然と共存した環境。
このような豊かな有機土壌と天然の湧き水が、プッタジョーラ茶園の茶の樹へ独特の味わいをもたらしています。
また、レインフォレスト・アライアンス、フェアトレードの認証を受けた茶樹の植樹も進めており、未来を考えサスティナブルな農業を続けていくため、茶樹の品種改良、土壌作りの研究を続けています。
● おすすめの飲み方(茶葉分量の割合)
<ホットティー>
茶葉1gに対して水150−200mlの割合
※熱湯抽出する際には、金属に触れないようご注意ください。ポットは陶器製やガラス製をご使用ください。
※とても力強いので、何度かお試しいただき、お好みで茶葉量をご調整ください。
<ミルクティー>
茶葉3gに対し水150−200mlの割合