T2811 Doors Putharjhora, SUMMER SPECIAL
2024年6月 現地に訪問した際に買付したロット。
いち早くオーガニック農法に取り組み、植樹や品種改良にも積極的に取り組むプッタジョーラ茶園、豊かな自然環境から生まれるドアーズティー。
このロットと同日に買い付けた
T2812 ドアーズ プッタジョーラ茶園 Golden Tipsと同じく、CP1という品種から作られています。
もともと大きめのフルリーフタイプで製茶されており、とても素晴らしい品質でした。
さらに、このロットを、ウーフのために特別に小さめの茶葉に砕いてもらい、芯芽の部分が多く含まれたロットにしていただきました。これにより、旨みが凝縮され、さらに素晴らしい味わいになりました。
お茶は製茶工程で、茶葉の大きさ別にふるい分けられます。また同じロットで製茶された茶葉でも、茶葉の大きさが異なると味わいが異なります。
このSUMMER SPECIALは、フルリーフタイプ(大きめの茶葉)のお茶が持つ品質の高さがありつつ、細かいタイプの茶葉の味わいを併せ持つ、ウーフスペシャルともいえるお茶です。
柔らかく優しい甘い香りと、この品種の持つ上質なうま味が上品な味わいを作り出しています。
コクのある味わいもしっかりと持っていますが、そのコクはアッサムのコクとはまた異なり、シャープでとても軽やか。糖蜜のような甘い余韻がくせになる香りと味わいです。
このお茶に出会わせてくれたプッタジョーラ茶園のマネージャーを始め、製造に関わる茶園の方々の、お茶に対するプライドと技術の高さに、感謝の思いと敬意を表し、皆様に自信を持ってご紹介させていただきます。
● プッタジョーラ茶園
1887年創業。インド北東部、ダージリンとアッサムの中間に広がるドアーズ地方にあります。
ガンジス平野とヒマラヤ山脈の麓が交わる場所に位置し、茶園の両側をリンチントン川とチェル川に囲まれています。
茶園名の「PUTHAR」は“岩”、「JHORA」は“川”を意味し、岩だらけの川床にちなんで名付けられました。
1997年からオーガニック農法でのお茶を生産しており、バイオダイナミックの認証も取得しています。
ほとんどの茶園がミルクティーに向くCTC製法による生産を行っているドアーズ地方において、オーソドックス製法による製茶を、しかもオーガニックで行っている唯一の茶園。
標高170〜350mの低地にあるドアーズ地方で有機栽培を行うことは、標高の高いエリアで行うのに比べるととても難しい。高温多湿の環境で、害虫や病気による影響を受けやすいからである。
この茶園周辺では、バイオダイナミック農法での勤行により、ゾウ、ニシキヘビ、ヤマアラシ、シカなどの野生動物が多く生息するようになり、茶園内は350種近くの木々が茂っている。そこは野鳥たちの楽園となっており、キジ、フクロウ、クジャクなど簡単に見つけることができるほど自然と共存した環境。
このような豊かな有機土壌と天然の湧き水が、プッタジョーラ茶園の茶の樹へ独特の味わいをもたらしています。
また、レインフォレスト・アライアンス、フェアトレードの認証を受けた茶樹の植樹も進めており、未来を考えサスティナブルな農業を続けていくため、茶樹の品種改良、土壌作りの研究を続けています。
● おすすめの飲み方(茶葉分量の割合)
<ホットティー>
茶葉1gに対して水150−200mlの割合
※熱湯抽出する際には、金属に触れないようご注意ください。ポットは陶器製やガラス製をご使用ください。
※とても力強いので、何度かお試しいただき、お好みで茶葉量をご調整ください。
<ミルクティー>
茶葉3gに対し水150−200mlの割合